クロスカントリー、まあ歩くスキーもそうだけど、理想は、と言えば自衛隊のスキー。
ある意味クロスカントリースキーの理想、つまりはレースではなく実用上の理想かな。
なんか昔ながらのスキーかな。
ブーツ自体も登山靴を少し柔らかく、軽登山靴並か、歩くのも楽そうだしね。
勿論足がぐらつくので、これでアルペンスキーができるという人は殆ど居ないだろうと思う。
更に踵が浮くからなおさらだと思う。
そんなに難しいものでもないが、アルペンにせよ、ノルディックにせよレースは難しい。特にアルペンスキーレースでは著しく遅いタイムしか出せないだろうね。
通常では入手もできないだろうし、利便性なども含めて自衛隊のスキーは現実的じゃないけどね。
クロスカントリースキーでは、新雪深雪などは無理があるだろうし、登り下りが連続するコースとなれば、競技用にある程度圧雪が必要なのだろう。
レジャー的なら、レール溝の様なコースで、バンフライとはいかないでしょしね。
通常のゲレンデスキー場で、使わせてはくれないのかも。
アルペンスキーでもよくスキー着けたままゲレンデを登ることがあるんだけど、他にか見ないよね。
昔スキーをしていた時は、リフトなど使わないから、常時練習したホームゲレンデは35度程度の1000メートルくらいのゲレンデを、何度も登って滑ったからね。リフトまではさらに1000メートル位下りないと乗れないし、そもそも1日券などはないから非常にお金が掛かるから、中高生や大学生でも無理だったし。
また春は早番とスキー場営業が終わって、その後は個人経営の山小屋的ヒュッテの幾人溜まっていて、彼ら、って女性も一人いたけど、皆歩いて登るしかない。ただそいう人たちも、スキー板を着けて登っていたよ。
勿論夏合宿などは、そもそもリフト自体がないし。
コース整備と旗門セットを変えながら上がるから、当然スキーは着けたまま。まずスキーを外して徒歩で登るって、35度前後では返って面倒。
平日は夕方4時位からじゃないとスキー場に行けないので、もっぱらナイター照明の下。
斜度は27,8度で、500メートルほど。それ以上はナイター照明が届かないので止む無し。
その位の斜度だと一般スキーヤーも結構滑るから、圧雪というより夜があお氷状態で、旗門セット用のポールを指すのも大変。今はドリルを使うようだけどね。
今もそうだけど、昔はより正確にスキー板に乗れないと、アオ氷状態の所は滑れない。
学校の教師も昔はのんびりしたもので、高校の担任の教師が、冬はスキー教師でスキー場ヒュッテでよく顔を合わせるんですよ。
で、こんな硬いところはどう滑るんだ、と聞かれたけど、先生にはできませんよって答えるしかなかった。そうだろうな、と。
その先生は小樽の出身だったから、スキー教師になれる程度ではスキーができたからね。
まあ今だって、こういった非常に硬い雪面では、踵に乗れだなんてアホな事言ってたら、テールが一気に持っていかれて転倒だろうね。速度にもよるけど。高速で深いターンをするにはスキー板のセンターにカッチリ乗るしかない。昔も下手は転倒まではいかないにせよ、機関銃を良く打っていたよ。機関銃ってすごく疲れるから、レースではヘロヘロになっていた。それもゴールまで行ければいいのだけどさ。大抵はコースアウトか転倒だった気がする。
話しを戻すようだけど、こういうスキーは自衛隊のスキーやクロスカントリーではできないよね。まさか踵に乗れなどはないけど、スキー板を騙し騙し急激な力を与えない様にテールを振るしかない。
それでも急斜面でなく、硬いだけなら浅いターンでも行けそうな感じがするけど。
テールを振るって、できない奴も居るんだよね。特にカービンターしかできない輩は、多分できないんだろうね。
大切なのは、どの場合もそうだけど、トップを逃がさないこと。
そんなことは自然にできるようになるんだけどさ、カービングスキーで簡単にターンができる弊害かも知れない。